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  • 執筆者の写真yskitchen

セミナーでジンバルを使わせない理由


「鈴木さんはジンバル使わないんですか?」

 α7SⅡの作例で、ドローンとジンバルは使わない、縛りで撮ったりするので

 これ、よく聞かれます。

正直、使いますよ。ドローンもジンバルも

必要な仕事のときは。

Ronin-Mもありますし、OSMOも発売日に買いましたし(売っちゃったけど)Phantom4もありますし

ただ、Weddingのときはワンオペ前提なので、邪魔だから持っていきません。

(OSMOもX5ならいいかな?とか思いましたが、デフォルトは画質悪すぎるので使いませんでした)

そして、電子制御だと感覚的に動かせないのが

ニュータイプの僕にはあまり向かないんです(笑)

そういった理由で

折りたためて、自立するWildCat2が大好きなのです。

以前にもご紹介しましたが、

月1で動画セミナーを行っている

あざみ写真館(DIPS)の動画セミナーもいよいよ折り返し地点で

①基本概念を学ぶ

②編集を覚える

③一脚を使った撮影 「テイク」と「メイク」の違い

④スライダーとジブクレーンを使って PVを撮る

という流れで

先月は5回目のスタビライザー講習でした。

僕の大好きなWildCat2を使って

セッティングから動かし方、演出方法などを教え

ワークショップを行いました。

カメラを回しながら、自分が動く、という体験は

写真の世界では無いので

皆、子どものようにキャッキャと楽しんで勉強してくれたようです

(若干名、筋肉痛になっていましたが)

スタビライザーは人によっては

するっと簡単に操作できてしまったり、

まったくできなかったり、と人を選びます。

だからこそ、DJIのOSMOをはじめ、

ジンバルがこれだけ普及してきたのかと思ってます。

今では誰でもステディショットが撮れるようになっています。

ただ、こうした動画セミナーのように

ゼロベースから教える時にはジンバルは使わせません。

苦労しろ、とはいいませんが

簡単に操作できないものをマスターして、

きちんと自分の身体で「どう動かすか」「どう動かすと、どういう効果があるのか?」を

覚えてからの方が、ジンバルワークが映えてきます。

(これは面白いもので、上級者コースのレクチャーでも

 ジンバルをきちんと使えてなかった人が多いんです)

やはり、基本なんですよね。

映像がきちんとしていれば

別にステディショットなんて、無くたっていいはずなんです。

無くて良かったカットが、あったから良かったカットにしなくてはならないわけで。

スタビライザーを使ったカットに意味と効果を持たさないとダメなんです。

誰のせい、とは言いませんが、

一眼ムービーが流行った時にSteadycam Marlinの登場で

やたらめったらステディカットが流行った、というか定番化したものの、

Weddingにおいては、ただの尺稼ぎにしか思えず、 大抵の人が撮影するカットに「何の意味があるの?」という疑問を抱かずにいられませんでした。 最近導入しましたが、ドローンも同じ理由で、少し毛嫌いしてました(←天邪鬼) あくまで個人的な意見ですが

こういった「飛び道具」はある種の出落ちになってしまう可能性があるので

使い方次第なんだと思っています。

撮った理由、その撮影で画にどんな意味を持つか、 つなげた理由、つなげ方でどんな意味が生まれるか、

全てには「理由」が無くてはダメです。

私の初級セミナーでは「それっぽい」映像を撮れるようになる、という事は

教えておりません。「それっぽい」の向こう側を見据えて、

まずは「きちんとした映像」を作れるようにするのを目標としています。

6月のPHOTO NEXTのセンターステージでも言いましたが

Back to Basics -基本に帰ろう-

誰でも綺麗にかっこ良く撮れるようになった今、

何を撮るかが大事です。

やっとビデオ「グラフ」の時代になったのです

さぁ、今月末には6回目。

いよいよ「音」を活かした撮影と編集のセミナーを行います。

ぐんぐん動画が上手くなっている彼らの成長が楽しみです!

Photo by Hiroshi Kobayashi and Tetsuya Kusu

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