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  • 執筆者の写真yskitchen

Are You Ready For BMPCC 4K? ① 撮影編 〜ポケシネ4Kの受け入れ準備は大丈夫?〜


皆様、大変ご無沙汰しております。

鈴木佑介です。

久々の更新となってしまいました本ブログ(ごめんなさい)

気づけば8月も終わりに近づき、 すっかり秋の香りが漂い始めてきました(まだ暑いけど)

さてさて、いよいよ発売が近づいてきました!

Blackmagic Design Pocket Cinema Camera 4K(以下、ポケシネ4K)

予定通り、2018年9月に発売される事を願いつつ、

この8月、私は水面下でポケシネ4K受け入れ準備を進めてきました。

「鈴木さんはレンズは何を使うつもりですか?」

「最低限何を用意すればいいですか?」

とtwitterだったり、メッセージだったり、出先などでよく聞かれます。

今一通り準備と考えがまとまったので

一度アウトプットしておこうかと思います。

迷っている方の一つの参考になればいいな、と思います。

あくまで「ゴールから遡って考える」事で

ポケシネ4Kの受け入れを考えます。

大事なのは「編集環境」と「撮影環境」です。

どっちが欠けてもポケシネ4Kを扱うにあたって重要な要素です。

大抵の人はどうしても「撮影環境」つまり「カメラ周り」を優先して

機材の準備をする人が多いと思いますが、ポケシネ4Kを迎え入れるのであれば

どちらかに優先順位をつけてはいけません。

ポケシネ4Kで撮影する内容にもよりますが、

撮影環境も編集環境も同じように整えていかなければ、

必ずどちらかで痛い目に合うでしょう。

まずキャッチーな「撮影環境」から。

レンズ、バッテリー、収録メディアについてシェアしようかと思います。

= 撮影環境 =

①レンズは「テイク」用と「メイク」用を用意。

色々な方から一番聞かれるのがレンズ選びについてです。

結論から言っていきます。

 もともと「テイク」はこのカメラではするつもりなかったのですが

 色々と考えていたら「一本くらいWedding撮ってみたいな」とか

「旅カメラ」でちょっと使ってみたいな、とか思い始め、

想定内かもしれませんが、この2本にしました。これがあれば一般的な広角から望遠まで

 カバーできます。(カメラは2台予約しているので、ちょうどいい)

 オリンパスを選んだ理由としては、以前M4/3ユーザーの時はPanasonicを使っていたので

 違うものを選んでみたかったのが一番だったりしますが、

 一番は2014年当時になかった12-100mmという焦点距離のレンズがあること。

 (これ、APS-Cとかでも欲しい焦点距離だったりします)

 ともあれ、

 広角側は可能であれば16mmよりも広く、解放絞りが明るい方が良い、

 という事で35mm換算で14mmでF2.8のものを選びました。

 手ブレ補正がなくても広角側ならば手持ちでも案外大丈夫です。。  ちなみにこのOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED. 7-14mm F2.8 PRO は

 いわゆるデメキンレンズなので、そのままではNDフィルターが装着不可。 

 別売りのNFフィルター装着用フードを購入してNDフィルターを装着できるように改良。

 ただ、105mm径のNDフィルターになってしまうのが難点。

 ちなみに105mm系の可変NDフィルターをB&Hで購入したのですが、

 お値段にして約3万。アダプターで約1.7万トータルプラス4万円。

 内蔵NDフィルターが無いポケシネ4K + デメキン広角レンズの

 必須アイテムとはいえ、ちとお高い買い物です。(これは諦めて普通の広角でもアリ)

 標準ズームに関してはどうせM4/3です。別にボケに期待していません。

 だったら24-200mmまで手ブレ補正が付いてF4通し。  ポケシネ4KはデュアルネイティブISOですし、そこそこ暗所も使える想定で、これ。  これはもう鉄板でしょう。

 ニーズが増えて中古市場が盛り上がる前に購入しておきました。

 さぁ、そしていよいよ「メイク」用のレンズです。

 結局のところ、私が選択したのは

の2本です。

 そうです。もともと所持しているお気に入りのSIGMAのシネレンズ達です。

ただご存知の通り、ポケシネ4KはM4/3マウントなので

自ずとネイティブかマウントアダプターを使うか、ということになります。

生憎、私は2015年にCanon 5D3とPanasonic GH4から

ソニー(Eマウント)に乗り換えた際に

それまで使用していたEFマウント、M4/3マウントのレンズを

全部売っぱらってしまったので手元にありません。

すぐにポケシネ4Kで使用できるレンズがないわけです。

一度は「Beydra」のM4/3マウントのシネレンズのセットも考えたのですが

M4/3のレンズをそれ以上の大きさのセンサーで使う事は出来ません。

↓形としてはバランスも良いし、写りも良いのだけども。。。

そして、ポケシネ4Kのためだけにシネレンズセットに80万円を出すのは

過去にフルフレーム→M4/3→フルフレームと渡り歩いてきた経験上、

 M4/3マウントに回帰することは無いと思っているのでかなり悩みました。

そんなとき、手元にあるシネレンズを見て光が見えました。

SIGMAの18-35mm / 50-100mm です。

ちなみにマウントはソニーのカメラでネイティブで使用したかったので

「Eマウント」。ご存知の方も多いと思いますが、Eマウントのレンズは

どんなアダプターを介しても他のマウントのボディーでは使うことはできません。

でもSIGMAのレンズなら大丈夫。

有料ですがマウント変換が出来るのです。

EマウントからEFマウントへ交換修理することにしました。  (まだしていないんだけど)

例えるなら「マウントの性転換」です。

1本辺り50000円の手術費。さらにソニーのカメラで使用する際に  SIGMAのMC-11などの変換アダプターが必要になるため

どのみちマニュアルフォーカスのシネレンズなのだから、

マウントを介して使用しても問題無いわけです。

↓こんな感じになる予定 (アダプタは使えるかどうか不明だがEF→M4/3 のMetabones Speedboosterを用意)

 私の考えの中でポケシネ4Kは「cinema camera」の名の通り

「シネマ=メイク」のカメラだと思っています。

メイク、ご存知の通り「イメージを創り上げる」撮影の事です。

1カット1カット丁寧に演出して作り上げていくならば

やはりシネレンズを使いたいと思っています。  今からレンズを買う方はシネレンズではありませんが

 中身の光学設計が同じEFマウントの18-35mm F1.8と50-100mm F1,8の

 Art レンズを購入すると良いでしょう。  中古も出回っているので手に入れやすいかと思います。

まぁ、これはあくまで私的な一例です。

 M4/3のレンズを持っている人やEFマウントレンズを持っている方は

 資産を活かせばよいと思いますし、敢えてオールドレンズを使用する、というのも

 良いでしょう。せっかくの「シネマ」カメラです。

 みなさんが楽しく使うのが一番です。

②コンパクトにポケシネ4kを使用するならば、バッテリーは多めに用意

シネマカメラらしく、リグやケージを組んでVバッテリーなどで運用するのも

 良いと思いますが、せっかくのこのサイズ(とはいえデカイが)なので

 極力シンプルに運用したいものです。

 ポケシネ4KはLP-E6(Canonの5Dとかで使うやつ)が使用できます。

 公称1本で1時間持つ、ということなので

 私は6本ほど用意しました。ひとまずトータル8本です。

 (カメラ2台買うので2本付いてくる)

RAW(Cinema DNG)かProress(mov)しか撮れない容量食いのこのカメラで

 長時間撮影をすることはあまり無いはずなので、ひとまず8本あればと予想。

 LP-E6はAmazonなどで類似品、というか互換品が出ていますが

 過去の経験上、互換品は充電が遅かったり、容量が少なかったりなど

 色々トラブルが起こる可能性があるので素直にBlackmagic designの純正品を購入。

 Canonの純正品よりもいくらか安価なのと正規品なので安心感があります。

③収録メディアは用途に合わせてCFastか外付けSSDを準備

ご存知の方も多いと思うが、RAW(Cinema DNG)はなかなかの容量食いです。

参考程度にURSA Mini Pro 4.6KのDCI 4K30pで

ロスレスCinema DNG収録が256GBのCFast 2.0カードで約16分程度。

Cinema DNG 3:1(1/3の容量で撮れるDavinci Resolveでしか読めないCinema DNG)で約33分程度。

何を撮るかにもよるが、ある程度の枚数のメディアを用意しておかないといけないわけです。

というわけでBMPCC 4kの発表後、SanDiskのCFast 2.0を何枚か用意しました。 安心感ならやはりSanDiskです。(お値段はしますが。。。)

UHS-IIのSDカードも収録メディアとして使用できるけど

CFastは、サポートされている全フレームレートで12-bitのRAWに対応、という事なので 値段は高くつくが、CFastを選んだ方が何かと良いだろうと推測しています。

こちらもPRONEWSの記事で紹介しましたが

BMPCC 4Kは長時間の収録用にUSB-C接続でポータブルSSDが使用できるのが嬉しいところ。

手持ちで振り回して撮るような「テイク」の撮影ではなく、 ショートフィルムのような「メイク」する撮影で重宝すると思われます。 ↓ポケシネ4KではUSB-C接続のポータブルSSDが収録メディアとして使用できる!

5月のデモ機の段階ですが、SanDiskのポータブルSSD Extremeを接続させてみました。 ただ、収録データを持ち帰る事ができない約束なので録画はしませんでしたが、

きっちり認識してくれたので多分、大丈夫だと思われます。 振動に強く、2TBまで容量を選べて防塵・防滴なので、

用途がハマる人は外部 SSDで収録という選択もアリだと思います。 撮影するものが決まっているのであれば、先に用意しておくのも吉かと!

(実際に収録してはいないので SSD Extemeの動作を保証するものではありません)

さて、振り返ってみると

ポケシネを「普通に使用する」には結構な準備が必要なことがわかって頂けましたでしょうか?

大げさでなく、スペックに踊らされて15万で済むと思ったら大間違いですよ(苦笑)

さぁ、準備していない方は急いでシミュレーションしましょう! (買うものはあらかじめ揃えておいた方がいいですよー)

次回はポケシネ4Kの受け入れに必要な「編集環境」をおさらいしつつ、

RAW動画が普遍化するに当たって、これから一番必要になるであろう、

「マスターモニタリング」環境をご紹介しようかと思います!

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